「凍るうつわ」の誕生は、狙って作られたものではなく、ある日の「偶然」がもたらした奇跡でした。
元々は素材の「吸水性と放散性」の限界を確認するため、地道な試験を繰り返していました。ある日、吸水試験を終えた試作品を、水を蓄えた状態で置いたままにしたことが、すべてを動かしたのです。
デザイントライアルを通じ、金沢美術工芸大学の学生さんの斬新なアイデアから生まれました。これまでのアロマディフューザーとは一線を画す「Qpor」の可能性。
石川県デザインセンターの事業にて、学生さんの柔軟な発想と私たちの技術が共鳴し、製品化へとこぎつけました。「香りがお部屋に広がる」だけでなく、「色が染まっていく様子」までも愛でる。そんな遊び心から、このディフューザーは誕生しました。
当初、このデザインを見た時は「成形は不可能だ」と直感しました。しかし、デザイナー山西氏の熱意と弊社スタッフ(工場長)の飽くなきトライ&エラーにより、この複雑な造形を実現する型が完成。
今なお成形には高度な技術を要し、試行錯誤の連続ですが、着色されたアロマが木々に色付く様子を見ると、その苦労も吹き飛ぶような安らぎを感じます。
今春発売予定
「凍るうつわ」の製造過程で生じる端材の再活用から、このプロジェクトは始まりました。独自の多孔質構造が持つ「ひんやりとした性質」を生かし、九谷焼の伝統美と現代の暑さ対策を掛け合わせた、全く新しい「涼を纏(まと)うアクセサリー」をご提案します。
製造過程で避けられない端材を、新たな価値を持つ製品へと生まれ変わらせる。それは単なる再利用ではなく、伝統工芸の技術と現代のニーズを融合させた、私たちの挑戦です。
今春発売予定